住民税とは?

住民税は、住んでいる都道府県や市区町村に納める税金です。 地域のごみ処理や警察、消防、教育などの公共サービスに使われます。

この税金には「都道府県民税」「市区町村民税」があります。 1月1日時点で住民票がある自治体に、まとめて納めます。

ポイント 住民税は前年の所得(1月〜12月の利益)をもとに計算し、翌年に納めます。

住民税の金額が決まる2つの項目

住民税は、以下の2つの合計で決まります。

項目内容金額の目安
所得割(しょとくわり)前年の所得に応じて決まる分所得の約10%
均等割(きんとうわり)全員が等しく負担する分年間5,000円前後

「所得割」は、稼いだ金額が多いほど高くなります。 「均等割」は、所得の多さに関わらず定額です。

補足 自治体によって均等割の金額が異なる場合があります。

住民税を計算する流れ

住民税の計算は、3つのステップで行います。

  1. 所得金額を計算する(収入から必要経費を引く)
  2. 課税所得(かぜいしょとく)を計算する(所得金額から所得控除を引く)
  3. 税率をかける(課税所得に10%をかけ、均等割を足す)

計算式は以下の通りです。

住民税 = (所得金額 − 所得控除) × 税率(10%) − 税額控除 + 均等割

所得控除(しょとくこうじょ)とは、家族構成や病気などの事情に合わせて税金を安くする仕組みです。 税額控除(ぜいがくこうじょ)は、住宅ローン控除やふるさと納税などが当てはまります。

注意 住民税の所得控除額は、所得税の控除額と金額が異なります。

【2026年版】年収別シミュレーション

単身世帯(扶養家族なし)で、社会保険料を除いた一般的な控除を利用した場合の目安です。 住んでいる地域によって金額は多少前後します。

年収(額面)住民税の目安(年額)
300万円約115,000円
400万円約175,000円
500万円約245,000円
700万円約380,000円

2026年の「年収の壁」の変化

2026年度の改正により、非課税(ひかぜい)の基準が緩和されました。 給与収入が110万円以下であれば、原則として住民税はかかりません。

補足 所得税の非課税ライン(年収の壁)も2026年から178万円へ引き上げられる方針ですが、住民税の仕組みとは異なります。

住民税をいつ、どうやって納めるか

納付方法は、働き方で2つのパターンに分かれます。

会社員などの給与所得者(特別徴収)

会社員は「特別徴収(とくべつちょうしゅう)」という方法で納めます。 毎月の給料から、会社が代わりに住民税を差し引いて自治体に納めます。 6月から翌年5月までの12回に分けて納めるのが一般的です。

フリーランスや自営業者(普通徴収)

自分で納める場合は「普通徴収(ふつうちょうしゅう)」という方法です。 自治体から届く納税通知書(のうぜいつうちしょ)を使い、自分で納付します。 通常は6月、8月、10月、翌年1月の年4回に分けて納めます。

補足 普通徴収の場合、一括で全額を納めることもできます。

住民税がかからない「非課税」とは

所得が一定の金額より低い場合、住民税はかかりません。 これを住民税非課税(じゅうみんぜいひかぜい)と呼びます。

非課税になる基準は、住んでいる市区町村や家族の人数で決まります。 例えば単身者の場合、前年の合計所得が45万円以下であれば非課税です。

ポイント 住民税が非課税になると、国民健康保険料が安くなるなどのメリットがあります。
まとめ 住民税は地域のサービスを支えるための税金で、前年の所得をもとに計算します。会社員は給料から天引きされ、自営業者は自分で納めます。自分がいくら払っているかは、毎年6月ごろに届く通知書で確認できます。

参考・出典


この記事の情報は2026年4月時点のものです。制度は改正される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。