付加年金と国民年金基金とは?

自営業やフリーランスは、会社員に比べて将来受け取る年金が少なくなります。 老齢基礎年金(ろうれいきそねんきん)だけでは、生活費をまかなうのが難しい場合があります。 そこで、月々の保険料に一定額を上乗せして納めることで、将来の年金額を増やせる制度があります。 代表的な制度が、付加年金(ふかねんきん)と国民年金基金(こくみんねんきんききん)の2つです。

ポイント これらの制度は自営業者やフリーランスなどの第1号被保険者(だいいちごうひほけんしゃ)が利用できます。

付加年金(ふかねんきん)の特徴

付加年金は、毎月の国民年金保険料に400円を追加して支払う制度です。 少ない負担で将来の年金を増やせます。

もらえる金額の計算式

将来受け取る付加年金の金額は、以下の計算式で決まります。

受け取る年金額(年額) = 200円 × 付加保険料を納付した月数

たとえば、付加保険料を20年間(240か月)納めた場合、将来受け取る年金は毎年48,000円増えます。 この上乗せ分は、老齢基礎年金を受け取っている間は一生涯続きます。

2年で元が取れる

付加年金は、受け取り始めてから2年で支払った総額以上の年金を受け取れます。 3年目以降は支払った額を上回るため、お得な制度といえます。

補足 申し込みは、お住まいの市区町村役場や年金事務所の窓口などで行います。

国民年金基金(こくみんねんきんききん)の特徴

国民年金基金は、自分で掛金(かけきん)を選んで年金を積み立てる制度です。 付加年金よりも多くの金額を備えたい場合に向いています。

自由度の高いプラン

国民年金基金は、口数(くちすう)制になっています。 1口目は終身年金(しゅうしんねんきん)に必ず加入します。 2口目以降は自分の希望に合わせて種類を選べます。 掛金の上限は、iDeCo(イデコ)と合わせて月額68,000円までです。

税金の優遇がある

国民年金基金の掛金は、全額が社会保険料控除(しゃかいほけんりょうこうじょ)の対象になります。 支払った分だけ所得税や住民税が安くなるため、節税の効果があります。

注意 一度加入すると、原則として自分の都合で途中でやめることはできません。

制度の違いを比較

付加年金と国民年金基金の主な違いをまとめました。

比較項目付加年金国民年金基金
月々の負担400円(固定)加入時の年齢などで決まる
受け取る額納付した月数で決まる加入プランや口数で決まる
掛金の上限なし(月額400円のみ)月額68,000円まで
併用国民年金基金とは併用不可付加年金とは併用不可

付加年金と国民年金基金はどちらか一方しか選べません。 国民年金基金は、国民年金の付加年金を代行しているためです。

ポイント 手軽に始めたい場合は付加年金、節税しながら備えたい場合は国民年金基金を検討します。
まとめ 将来の年金を増やすには、付加年金や国民年金基金を活用します。付加年金は月額400円で、2年で納付額以上の年金を受け取れます。国民年金基金は掛金の全額が所得控除になり、節税しながら老後に備えられます。自分の収入などに合わせて選びましょう。

参考・出典


この記事の情報は2026年4月時点のものです。制度は改正される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。